もう一冊、家族の本棚から拝借してきて読んだのが東野圭吾の「毒笑小説」。
ミステリー作家による(ブラック)ユーモア短編集、ということになるのかな。
裏表紙の宣伝文句でさかんに「笑い」を強調しているんだけど、そう言われると逆に「そんなに可笑しいか?」という気がする微妙な読後感。
「誘拐天国」「殺意取扱説明書」「本格推理関連グッズ鑑定ショー」は著者の土俵ということもありなかなか面白いけど、「エンジェル」「マニュアル警察」「誘拐電話網」は短編SF作家が既に書いてそうなネタで、新鮮味にも欠けるし詰めも甘い感じ。
「花婿人形」「女流作家」は途中でオチが予想できてしまい、読み進めるのが面倒になってしまいました。しかもやっぱり予想通りのオチだったりして。
なんだかんだで一番印象に残ったのは、ラストシーンでほろりとしてしまう「つぐない」。
「笑い」を狙った作品集で「泣き」作品が一番印象に残ったってのが可笑しい。