![]() | イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン 翔泳社 2001-07 売り上げランキング : 1329 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
既存の市場で実績ある大企業が、「破壊的技術」への対応を誤り、その地位を失う場合がある。様々な業界の事例を検証して抽出した共通点から、原因と対策を論じる。
…なーんて要約は今更不要ですね。読み始めてから三ヶ月以上かかってようやく読了しました。
まず代表的な事例の具体的なデータから抽象化したパターンを導き出し、全く別の業界での事例に照らし合わせて検証…というきっちりした論理展開で話が進められる。つまり、単に著者の思いつき(あるいは思い込み)をつらつら書いてみました、という本(最近の新書によくある)とは次元が違う。
初版が出たのが1997年と10年以上前なのだが、本書は「今でも充分通用する」どころか「今後ますます必要になりそう」な考え方が数多く示されており、その輝きは些かも色褪せていない。
…みたいな感想もレビューによくあるので省略。
ごく個人的に、企業の属する研究者・技術者として参考になったのは、
・「破壊的技術」に基づく製品の特徴は、低コスト、低機能・性能、高信頼性、低利益率である。
→これらの条件に該当しないものは破壊的技術たりえない可能性が高い。
・「破壊的技術」を主要顧客・既存市場に投入しようとすると、うまくいかない。
→主要でない、あるいは新しい顧客・市場を探す必要がある。
・「破壊的技術」を既存の主要製品の事業と同様のプロセス・フレームワークで処理すると、うまくいかない。
→主要事業とは別の組織により別のプロセスで事業を立ち上げる必要がある。
・「破壊的技術」がどの市場で受け入れられるかを分析・予測するのは不可能。
→特定市場に全力を投じるのではなく、様々な市場に挑戦することを予め計画しておくべきである。
などなど。
こういうのって、誰しも皆なんとなく「そういうことあるよねー」とは思ってても、自分で最初から最後まで論理を組み立てたり、事例研究して実証したり…ってのは難しいもの。それを、これだけの緻密な分析と隙のない論述で説明されると、「なるほど、やっぱりそういうことか」と納得させられるとともに、実際の業務の一場面において「ということは、今ここではこうすべき」と判断する際の一つの拠り所にもなります。
ま、一番大事なのは人より先に「破壊的技術」を生み出す(見つけ出す)ことなんですが、これが難しいのよねー。
![]() | 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書 (723)) 齋藤孝 梅田望夫 筑摩書房 2008-05-08 売り上げランキング : 8163 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
日本社会の閉塞感のようなものと「戦っている」二人の対談。
タイトルの「私塾」は、幕末の適塾や松下村塾や慶應義塾のような、志を同じくする者が集い、学び、高めあう「場」を意味し、「すすめ」は、ネットの力などにより、学びや経験値を高めることに意欲的な人々が集まる「私塾的関係」が生まれ、それこそが今後の社会を変えていく力になる(のでは?いや、なってほしい!)、という話。
リーダー論や教育論など幸福論など、内容は「生き方」全般に広がるが、そこでの両者の考え方の共通点や異なる点も興味深い。
僕の中に強く響いた(というか痛いとこ突かれた)のは、
・(日本人は)「ノー」と言われることを恐れすぎ。
・「ノー」で当たり前。「ノー」は人格否定ではない。
・数をあたり、量をこなしていかないと、「イエス」に辿り着かない。
とか、
・時間は有限。何かをやりたければ「やらないこと」を決めるべき。
・深く、ギリギリまでやらないと見えてこないもの(こと)がある。
とか。
あとがきで梅田氏が言う。
「戦っている相手は読者の皆さんの内部に根強く存在している」
これを宣戦布告、と受け止める感覚が自分の中にあることに気づかせてくれた、という意味で、僕にとって貴重な一冊。
![]() | わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) 西林 克彦 光文社 2005-09-20 売り上げランキング : 1569 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
文章を読んでなんとなくわかったような気になったけど、どこかぼんやりしていてイマイチ理解できてないような気がする…ということがよくあります。
この本ではそういう状態を「わかったつもり」と定義しています。
そして、なぜ「わかったつもり」に陥るのか?「わかる」とはどういうことか?どうすれば「わかったつもり」から「わかる」に移行できるのか?が例題を用いて具体的に説明されます。
本文中に使われている例題文を一読した直後は、見事に「わかったつもり」状態を味わえます。
その後、読みを深めていくと「わかったつもり」から「わかる」に一段階進んだことが実感できます。
この過程が面白いので、この部分だけでも読むことをオススメしたい。
さて、この本でいうところの「わかる」のポイントは
・文脈(話の背景・状況)
・スキーマ(あることがらに関する知識群)
の2つ。
文脈がわかると、関連するスキーマが呼び出され、「わかったつもり」だった文章がより深く理解できるようになる、ってな具合。
たとえばこんなあらすじの物語(※)があったとします。
「独立戦争の最中、偶然にも連邦側の新兵器で独立軍と戦うことになってしまった主人公の少年が、宿敵や仲間との出会いや別れなどいろいろあって成長していく話」
これだけ読むと、「フーン」となんとなくわかった気になりますが、そこに、
・人類は増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになっていた。
・地球に残る特権階級と宇宙移民との間に軋轢が生じていた。
・主人公の父は仕事で留守がち、母は別居状態であった。
・宿敵は仮面をつけている。
…みたいな文脈が見えてくると、
・何時の世も移民というものは排斥・抑圧されがちな存在である。
・親が不在で一人で過ごす環境だと、部屋にこもりがちで内向的な子に育ちそう。
・一般的に、仮面をつけるのは素顔(素性)を隠すため。
…といったスキーマが呼び出され、
・独立軍側にも理があるのでは?
・主人公は愛情に飢えていたのでは?
・宿敵の本当の目的は別にあるのでは?
…といったように、より深い読みに到達することができるようになる、てな感じ。
もちろん、これで終わりというワケではなく、この段階は新たな「わかったつもり」であって、更に新たな文脈からより深い読みをしていくことも可能です。
大事なのは、自分が今「わかったつもり」で止まっているのでは?ということを意識する姿勢、ということがわかりました…もとい、「わかったつもり」になりました。
| 金持ち父さん貧乏父さん | |
![]() | 白根 美保子 筑摩書房 2000-11-09 売り上げランキング : 79 おすすめ平均 ![]() おもしろい 投資を考えるきっかけ 「お金についての考え方」を学べるが、人生はそれが全てではないことも忘れてはいけないAmazonで詳しく見る by G-Tools |
数年前に買って読んで本棚に入ってたのをふと手にとって読み始めたら最後まで読んじゃったので軽くおさらい。
この本に書いてあることを万人が実践して全員が成功すること(=世界中の人がみんな金持ちになること)は不可能だろうとは思いますが、経済的自立や資産・負債に関する考え方を見直すという意味では参考になりました。
お金とか経済に関する勉強って、振り返ってみると大学の教養科目でちょこっと履修したのが最初で、あとは会社に入ってからなんとなく覚えたり本読んでみたり…という程度。
学校教育(義務教育課程)でももう少し経済について教えた方が良いと思うのですが、国の政策としてそういう動きはありませんね。
>新しい学習指導要領「生きる力」←生命保険のコピーみたい。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
教育再生懇談会の報告書見ても内容に関して書かれているのは「英語教育見直し」くらいで、あとは「有害情報から守る」とか「学校の耐震化」とか「教育再生」とは関係ないことばっか書いてあって、がっかり。
>教育再生懇談会
http://www.kyouiku-saisei.go.jp/index.html
「金持ち父さん」にまではなれなくても、ちゃんと子供にお金や経済の話を教えてあげられるように勉強していきたいと思いました。
もっとも、「金持ち父さん」の教えをそのまま…というのは抵抗がありますが。
![]() | 価値を創造する会計 (PHPビジネス新書) (PHPビジネス新書 57) 天野 敦之 PHP研究所 2008-05-17 売り上げランキング : 15204 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
さおだけ・食い逃げシリーズみたいな会計入門書かな?と思って読んだらちょっと違ってました。
前半では、企業活動に伴う貸借対照表、損益計算書の変化を通して、会計の基本的な考え方が説明されており、まあ入門書な感じ。
中盤では、企業が利益を得るには価値を創造しなければならない、という話から、「本源的価値」とは何か?そこには会計上の数値では把握しきれない領域がある、という話に展開。うんうん。そして?
最後は、ビジネスを成功させるための心構えとして「志」「謙虚」「愛」などが必要である、と何やら思想・哲学的な話に。ん?会計は?
えーと、本のタイトルは何でしたっけ?
てっきり、会計的思考法を使うと企業の価値創造の仕組みが見えてくる、あるいは、価値創造のためにはこういう会計的思考法が必要、という内容かと思ったんですが、筆者が最も言いたかったことは「価値を生み出すのは人の心」「企業活動・企業人のあるべき姿とは」といったもっと大きな話。
それならそれで良いんですが、だとしても看板が違う気がします。
また、本源的価値創造やビジネス成功の心構えといった一見して会計では説明できないようなテーマを会計的思考法で分析する、というのが狙いだとすると、やや掘り下げが甘い印象。
というわけで、後味がイマイチすっきりしない一冊でした。
![]() | 「会社学」のすすめ (PHPビジネス新書 21) 横田 好太郎 PHP研究所 2007-01-23 by G-Tools |
前半(というか全体の8割)は、日本の有名な会社、世界的に活躍する海外の会社など、たくさんの会社の沿革や気風、ビジネスの変遷を「会社学」の観点で解説する会社カタログ。
このへんは、まあ「フーン」といったところ。雑学本みたい。
最後の章で、「会社学」という学問を作ることの教育的・社会的意義が述べられており、ここ(だけ)は面白い。
例えば、豊田佐吉については歴史で習ったけど、トヨタ自動車の成り立ちや経営理念、生産効率向上や品質向上のための取り組み(カンバン方式、カイゼンなど)については社会人になるまでよく知らなかった、という人は多いんじゃないでしょうか。
こういうのをちゃんと学問として教育カリキュラムに入れていくべし、というのが筆者の主張。
ふむ、それは面白いかも、と思って、「会社学」の内容を勝手に想像してみた。
・人が集まって集団(=会社)を成し、集団同士が時に争い、時に協力しつつ、発展・勢力拡大を目指す。
・それぞれの集団ごとに思想も得意分野も規模も異なる。
・それらの集団の特徴やその栄枯盛衰を通して今後の社会はどうあるべきかを考える。
…って感じ?
これはまさに歴史学。
通常の歴史学は、主に政治・統治活動集団を時間・空間的に分析するけど、筆者の提案する「会社学」は、経済・経営活動集団を時間・空間的に分析しよう、というもの。
…と、ここまで書いて、「カノッサの屈辱」を思い出した。
![]() | カノッサの屈辱 フジテレビ出版 2004-08 by G-Tools |
多ジャンル平行してちょっとずつ読んでます。
![]() | 青春の門 筑豊篇〈下〉 (講談社文庫) 五木 寛之 講談社 2004-09 売り上げランキング : 493741 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
実際に読んでるのは実家の本棚に置いてあったもので、↑より古くて昭和50年代の版でした。
おそらく亡父がかつて読んだものだと想像。
![]() | わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) 西林 克彦 光文社 2005-09-20 売り上げランキング : 3208 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | 「超」勉強法 野口 悠紀雄 講談社 1995-12 売り上げランキング : 221708 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
勉強系はこの2冊。
「超」は1995年の本で古いですが、書いてあることは今でも有効。
受験生だけでなくビジネスマンにも適用可能。
![]() | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (US) (Paper) (3) J. K. Rowling Arthur a Levine 2001-09-11 売り上げランキング : 5895 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
英語リーディング。映画見たので大体わかるはず。でも長い。
![]() | ロボットセンシング―センサと画像・信号処理 (図解ロボット技術入門シリーズ) 大山 恭弘 オーム社 2007-06 売り上げランキング : 189039 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
技術系。この分野をざっくり勉強しておくのにチョイス。
![]() | 最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 泉 正人 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-03-03 売り上げランキング : 183 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ハック・仕事術系。
既に似たようなことを実践してた部分もあり、割と納得中。
![]() | スケッチは3分 (光文社新書) 山田 雅夫 光文社 2006-11-16 売り上げランキング : 48482 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これ面白いのでオススメ。
効率の良いスケッチ法が論理的に説明されてます。
感覚的にはなんとなくわかってることでも、ちゃんと言葉で説明されるとしっかり記憶に残りますね。
ほかにも進行中の本がある気がするけど、とりあえずここまで。
![]() | Harry Potter and the Chamber of Secrets (US) (Paper) (2) J. K. Rowling Mary GrandPre Scholastic Paperbacks 2000-08-15 売り上げランキング : 260 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
≫お茶の間にヘヴィメタルを: TOEIC下がったのでReadingを鍛え直すことに。その方法は
…てことでハリーポッター第2巻なんとか読み終えました。
全18章、341ページでした。
語彙的にも難しい単語はあまり多くないし、文法的にも比較的平易です。
加えて、内容的には魔法とか怪物とかの話なのでメタラー向きです。
"curse"とか"venom"とか"petrify"とか馴染み深い(?)単語がちょくちょく出てきます。
(僕が読んだペーパーバック版の場合)行間も割合広く、1ページの文字数もそれほど多くないので、「いつまでたってもなかなか読み進められない!」みたいなストレスで挫折してしまう危険性は低いと思われます。
さて次は続けて第3巻を読む予定。
う、今見たら全22章、435ページもある…。
![]() | Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (US) (Paper) (3) J. K. Rowling Arthur a Levine 2001-09-11 売り上げランキング : 2063 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今日はなんだか風が強いと思ったら、どうやら春一番だったそうで(関東だけ?)。
≫asahi.com:春一番、関東で猛威 東北新幹線3時間ストップ - 社会
さて、春一番といえば春一番を思い出してしまうのが人の性。
で、ちょっと調べてみると、一年前にこんな本を出してたことを発見。
| 元気です!!! | |
![]() | 春一番 幻冬舎 2007-02 売り上げランキング : 177509 おすすめ平均 ![]() それはなにより 元気です!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おすすめ平均が高いのが謎。
あと、今現在も「元気です!!!」なのかも謎。
個人的には買う予定はありませんが、もし読んだ方はご一報ください。
![]() | バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書) 鶴見 良行 岩波書店 1982-01 売り上げランキング : 68566 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
バナナは我々日本人に身近な存在であるが、それがフィリピンでどのように作られているのか、誰が利益を得ているのか、誰が不利益を被っているのかを普段意識することはない。
その背景には、現地の労働者を酷使しつつ不当に大きな利益を得る外資系企業によるプランテーション経営がある。
そして、そうした状況に至る歴史的要因として、スペイン植民地支配からアメリカ植民地支配への政治的な変遷と外交関係、その後の日本軍政時代の麻農園経営が大きな影響を与えていた。
更には、フィリピン(特にミンダナオ島)人の中の、イスラム教徒、キリスト教徒、少数民族の対立・迫害も、外国資本による搾取を招いた要因となった。
「バナナと日本人」といういささか軽めのタイトルから想像されるよりも遥かにシリアスかつディープな内容でした。
出版が1982年と古いため、現在の状況は変わっている可能性がありますが、特に歴史的背景に関してはフィリピン、日本、アメリカの政治・経済関係を知る上でも非常に参考になる一冊です。
実家の本棚をあさっていると、自分の専門・興味とも普段の生活とも全く関係ない本を見つけることがあり、そういうのをふと手にとって読んでみるのも面白いものです。
最大の謎は、特にバナナ好きでもフィリピン好きでもエコノミストでも歴史研究家でも青年実業家でもない妹の本棚になぜこの本があったのか、だったりします。
![]() | 「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 古市幸雄 マガジンハウス 2007-06-21 売り上げランキング : 12 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「勉強法」の内容自体は、さほど目新しいものばかりではありませんが、帯に「具体例いっぱいの実証ずみ勉強法!」とあるとおり、手法や数値(時間)が具体的・実践的で説得力はあります。
たとえば、
「平日に2時間+休日に5時間テレビを見てる人は、一年で約1000時間近くテレビに費やしていることになる。一日24時間のうち起きている時間を17時間とすると、丸々2ヶ月はテレビに浪費していることになる!(→この時間を使えば、相当勉強できる筈!)」
といった具合。
(僕自身はほとんどテレビ見てないので大丈夫、と思ったけど、ネットサーフに2時間くらい費やしてるかも。ダメやん)
全部で55の「勉強法」が、時間捻出方法、集中方法、目標設定方法、効率アップのためのツール、などのカテゴリに分けられている形態は、流行の「ハック本」に似たスタイル。
できそうなところから幾つか試してみて、慣れたらほかのも試してみる、という具合に広げながら実践するのが良さ気。
![]() | 私の知的生産の技術 梅棹 忠夫 岩波書店 1988-11 売り上げランキング : 560425 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「知的生産の技術」を書いた梅棹忠夫氏の編による、一般の人の様々な「知的生産の技術」に関するエッセイを集めた一冊。
中には「私の半生」みたいなのも含まれており、それって「知的生産の技術」か?とか思ってしまうような作品もあったりするんですが、そういうのからも「知的生産の技術」を読み取る技術も必要かも、とも思いました。
…とかナントカ言ってますが、実は「知的生産の技術」を買おうと思ってたのに、間違えてこっち買っちゃった、というのが真相。はは。
てことで、そのうちこっち(↓)も読むつもり。
![]() | 知的生産の技術 梅棹 忠夫 岩波書店 1969-07 売り上げランキング : 1786 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | コロンブス 増田 義郎 岩波書店 1979-08 売り上げランキング : 533659 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「西回りでインドを目指して新大陸を発見したが、それを一生インドだと思ってた」
「卵を割って立てた」
「しゃかりきな人で、夢の島までは探せなかった」
などの(事実と異なる)通説・歌(*1)は有名だけど、その実像は意外に知られていないコロンブス。
15世紀末から16世紀初頭の西ヨーロッパの政治や宗教、民族事情などを背景として彼の航海事業がいかになされたか、歴史的にどのような意味を持っていたか、を分析した内容。
以下、要点をメモ。
・なぜジェノヴァ人のコロンブスがスペイン王国(イザベル女王)の援助を受けて航海事業を実現できたか?
→当時のスペインでジェノヴァ人とユダヤ人が経済的に大きな力を持っており、コロンブスは両者と関係が深かった。
・コロンブスの航海事業は何が画期的だったのか?
→それまでの中世的、宗教幻想的な「夢の島」を目指した西回り航海と異なり、プトレマイオスの地理観やマルコ・ポーロの旅行記の影響を受け、(インドというよりは、インドを含む)アジア大陸や日本に西回りで到達することを目指したこと。
・コロンブスを航海に駆り立てた動機は?
→事業家としての成功・利益に加え、当時のヨーロッパのキリスト教世界で盛り上がっていた黙示録的終末論に影響された、「最後の審判の前に世界中の人々に福音を説かねばならない」という宗教的使命感があった。
特に最後のコロンブスの航海事業への宗教的歴史観の影響を論じるにあたり、著者は以下のような一節を記述しています。
彼の時代には、まだマルクスもヴェーバーも、アダム・スミスもゲーテもあらわれてはいませんでした。ヴォルテールやモンテスキューも生まれていませんでした。われわれは、なまはんかにでもそういう近代思想家をかじっていますので、コロンブスの時代の人々も、いまと同じような見方で歴史を見ていたような錯覚に知らず知らずの間に陥りがちです。
これは(学問としての歴史に関しては素人である私にとっては)非常に興味深い指摘でした。目から鱗。
*1
| パラダイス銀河 | |
![]() | 光GENJI ポニーキャニオン 1988-03-09 売り上げランキング : 68824 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術 大橋 悦夫 佐々木 正悟 日本実業出版社 2007-01-31 売り上げランキング : 750 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近、「**法」「**する技術」「**ハック」みたいなタイトルの本につられまくり。
この本も、まあ最近よくある仕事ハック本なのですが、著者の一人の佐々木氏による心理学的な裏づけ説明が説得力を増してます。
以前に読んだ「超」整理法とか「IDEA HACKS!」と似たような手法が幾つも出てきたりするんですが、複数の本で紹介されているということは、世の多くの人に有効である可能性が高い、とも考えられるので、頭に入れておいて損はないと思います。
本書に書かれているハックの中で僕が気に入ったものを一つ紹介します。
「お気に入りの「仕事術の本」を読む」
というもの。
この手の本には、書かれている手法を実践するかどうかは別としても、読むととりあえず「やる気」が出る、という効果があります。
どうにも煮詰まってしまったときに、「**術」「**ハック」などの本を読み、新しい手法を取り入れてみると同時にやる気を回復させる、というのはなかなか良い方法だと思います。
![]() | 「脳」整理法 茂木 健一郎 筑摩書房 2005-09-05 売り上げランキング : 19291 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
最近、「**法」「**ハック」みたいなタイトルの本につられがちで、本書もタイトルを見て「お!」と思わず手にとってそのままレジ行きとなったもの。
読んでみると、「脳を効率よく使って情報を整理しよう!」なノウハウ本ではなく、むしろ「脳は情報をいかに整理しているか」を脳科学の視点から明らかにしつつ、現代を生きるための考え方を提示している本でした。
半ば偶然に、半ば必然に起こる「偶有性」を持つ事象に満ちた世界の中で、個々の人間の生に纏わる「生活知」と、客観的・科学的な「世界知」とのバランスを適度に保ちつつ、ポジティブに生きよう、というのが主旨(だと僕は解釈しました)。
「脳ブーム」「占い」「セレンディピティ」「公共性」「国際紛争」「ナショナリズム」など、近年の話題を絡めつつ、脳における知の整理のしくみを様々な角度から解き明かそうという構成は、具体的でわかりやすいのだけれど、読み進めていくうちに説明がやや冗長にも感じられたのが残念。
でも、ヘタな自己啓発本などよりはよほど説得力があり、読んだ後ちょっと元気になれる本だと思います。
裏表紙の著者の写真がまるで「野口英世」な感じで、TV等で見る茂木氏とあまりに違ってたので、実はかなり古い本?とか一瞬思ってしまいましたが、よく見ると〔写真プロデュース:桑原茂一〕とあり、納得。
![]() | 思考のレッスン 丸谷 才一 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
丸谷才一の鋭く大胆な思考はいかに形成されたか?に始まり、そこから導き出された丸谷流の本の読み方、考え方、文章の書き方をインタビュー形式で構成した「教本」。
印象に残ったコツ・方法論をメモ:
・索引に著者の趣意が表れる。
・人物表・年表を作りながら読む。
・暇なときには本を読まず、考える。
・比較・分析する。
・定説にとらわれず自分の頭で考える。
・日本語の特性を意識して書く。
・レトリックとロジックを組み合わせて書く。
・書きながら考えず、頭の中で文章を作ってから書く。
・「言いたいこと」を持って書く。
「バラバラに破って読め」ってのもあったんですが、この本は図書館で借りて読んだので実践は止めときました。
![]() | 私は二歳 松田 道雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ちょうど二歳の娘がいるので読んでみました。
小児科医である筆者が、実際の診療を元に、二〜三歳の子供の心理や体調、病気などについて、子供の視点で日記風に書いた「育児書」。
…と思って読み始めると、子供をとりまく両親と祖母、近所の大人や子供たちの姿が当時の社会事情と照らし合わせて描かれており、非常に面白いです。
文体としては子供(大人とは違う生き物)の目線で書かれているけれど、実際にはさまざまな出来事や登場人物の会話の中に作者の考え方や社会批評が織り込まれている、という形式は「我輩は猫である」に通じるものがあります。
第1刷が1961年とのことなので、なんと45年ほど前に書かれた本です。
そのため、生活習慣や社会事情など現在とは異なる点も多いですが、今でもかなり参考になります。
岩崎ちひろの挿絵も良いですね。
彼女の描く絵(特に顔)は、全く無表情ではないのですが、目に感情を描きこみ過ぎないので、見た方が人物の心理をいろいろと想像するゆとりというか広がりみたいなものが感じられます。
てことで、特に小さいお子さんのいる人にオススメ。
この本には前作があり、それも一応入手済み。
順序は逆になっちゃいましたが、そのうち読みます。
![]() | 私は赤ちゃん 松田 道雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
![]() | おおきなかぶ―ロシア民話 A.トルストイ 内田 莉莎子 佐藤 忠良 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「うんとこしょ、どっこいしょ」
「それでもかぶはぬけません」
で、おなじみのこのお話は、ロシアの民話をトルストイが再話したもの、の日本語翻訳なんだそうです。
改めて読んでみると、佐藤忠良氏の絵が素晴らしいことに今更ながら気づきました。
育てたかぶが大きくなって喜ぶおじいさんが親指を立ててコサックダンス(?)してる絵、おばあさんに呼ばれたまごが走ってくる絵、なかなかかぶが抜けずにみんながくたびれて座り込んでる絵などが、丁寧かつコミカルに描かれており、登場人物(&動物)の気持ちが伝わってきます。
子供に読み聞かせながら、大人も楽しめる名作です。
一家に一冊、ぜひ。
ちなみに、わが娘は
「うんことしょ、どっこいしょ」
と覚えてしまいました。訂正しても直らないので諦めてそのままにしてます。
いつか自分で気づく日が来るでしょう。
![]() | 「超」整理法―情報検索と発想の新システム 野口 悠紀雄 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あらゆる資料を、分類せず、封筒に入れて、時間順に並べる「押し出しファイリング」が提唱されています。
有名な本なので読んだことある人も多いでしょう。
僕は数年前に読んで、仕事の資料整理に適用できないだろうか?と思ってちょこっと真似してみたんですが、僕の仕事場は著者のように机のすぐ後ろにデカイ本棚が置けるような個室ではないし、脇のキャビネットだと開閉が面倒だし、そもそもA4封筒も大量にないし、封筒だと中身を確かめるのに覗いたり取り出したり時間かかるし、と結局うまくいかず、すぐやめました。
が、最近読んだ「IDEA HACKS!」という本に、「超」整理法の応用で、封筒の代わりにカラーホルダーを使う、ってのが載ってて、「お、これなら良いかも」と思い、またやってみることにしました。
IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 小山 龍介 ![]()
整理対象は、現在進行形の資料に限定。つまり、既にキングファイルとかに整理済みのものはそのまま。
机の上にブックエンドを置き、資料をカラーホルダーに入れて左から並べていき、参照したり追加した後は左に置く。そんだけ。
とりあえず、机の上の積読資料は片付きました。検索性はなかなか良いです。
机が小さいのであんまり大量には並べられないのがツライところ。
てことで、頃合いを見計らって右の方に集まった参照頻度の低い資料を廃棄かキングファイル送りする予定。
ちなみに、『「超」整理法』にはPCを使った情報管理手法についても書かれているのですが、いかんせん古い本(1993年初版)なので前提としているPC環境が古く(MS-DOSとかフロッピーとか)、そのままでは使えない感じ(拡張子を分類キーにせよ、等)。
![]() | 早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営 大久保 隆弘 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
また会議本。
会議革命(齋藤孝著)が短時間で効率的に良いアイデアを出すことを主眼においた内容だったのに対して、本書は日常業務遂行を効率的に進めるための意思決定手段としての会議の在り方が書かれています。
前半でライブ中継されているトリンプの早朝会議では、毎日90分の間に40以上のテーマが次々と取り上げられ、「誰が」「何を」「いつまでに」がバシバシ決まっていきます。
テーマ選定や指示は基本的にトップダウンだけど、発言権は立場の上下に関係なく平等で、社長と担当者が議論になることも。単なる上意下達で仕事がどんどん降ってくるイメージはなく、参加者が意思決定プロセスを共有している感じ。
課題を明確にし、「誰が」「何を」「いつまでに」やるか決め、決めたことは必ず守る(守らせる)、というのは言葉だけ見れば当たり前の基本的なことだけど、実際にはなかなか難しい。それを徹底して続けているところが凄いです。
また、E-mailに頼り過ぎず、直接顔をつき合わせた議論を通して部署間コミュニケーション向上にも寄与している、という点も重要。
こういうスタイルにはトップの強力なリーダーシップが必要で、トップでもなんでもない僕には真似はできないんだけど、業務の明確化や意思決定のスピード、デッドラインの徹底などは参考になります。
![]() | 会議革命 齋藤 孝 PHP研究所 2002-10 売り上げランキング : 170462 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「とにかくアイデアを出す」「他人の脳ミソを使う」「何かを決めてから会議を終える」などの10の法則を元に、「マッピングコミュニケーション」という手法を用いた会議革命が提案されてます。
大雑把に言うと、会議プロセスを
・アイデアを出す
・アイデアを整理する
・みんなでアイデアを練り上げていく
・決める
に分け、各段階で有効な手法を紹介する、という内容。
ここで主に想定されている「会議」とは、主に「案を出す」「どうするか決める」という性質の会議(企画会議とか)のようですが、10の法則のうちの幾つかは他の性質の会議にも応用可能だと思いました。
参加者が男性ばっかりだとどよーんとしてしまいがちなので女性を入れた方が良い、なんていう手法(?)もあったりするんですが、こればっかりはどうしようもないんですな。
![]() | 国語入試問題必勝法 清水 義範 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
収録作品は「猿蟹合戦とは何か」「国語入試問題必勝法」「時代食堂の特別料理」「靄の中の終章」「ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮」「人間の風景」。
有名な表題作は、著者は
「受験参考書と間違えて買った人ごめんなさい。ここに書かれていることを信じて受験に臨んではいけません」
と解説してますが、中に出てくる「****の法則」はホントに有効なんじゃないの?と思ってしまう出来。
「問 主人公寿賀子は(略)を考えたか。六字以内でまとめよ」の回答はサイコーです。
「猿蟹合戦とは何か」は丸谷才一のパロディ、という点ではよくできてますが、
面白さという点では「ブガロンチョのルノアール風マルケロ酒煮」は傑作。というか僕の好み。
コンセプトはタモリの「ハナモコシのシェネ地中海風」にも通じるものがありますが、料理の合間に紹介される食にまつわる様々な逸話がどれも秀逸。「ザクセンのさんま」のくだりはサイコーです。
「時代食堂の特別料理」は同じく料理をテーマにした作品ですが、「ブガロンチョの…」とは全く雰囲気の異なる、しみじみとしたセピア色の雰囲気の小説。「食」とは?を考えさせる佳作。
雰囲気は違えど、「ブガロンチョの…」も「時代食堂の…」も同じテーマを角度を変えて描いたもの、というふうにも思えます。
「靄の中の終章」は今で言う認知症が急速に進む老人の一人称で展開する悲愴感に溢れた作品。
読んでて非常に辛いんだけれどもぐいぐい引き込まれました。
「人間の風景」は素人の老人4人が書いた連作小説を(一応)プロの小説家が読んで批評する、という内容。
4人の以前の職業が反映されていて面白いのですが、「隊長が兵隊に『番号』をかける」で原稿用紙の枚数をかせぎまくるくだりはサイコーです。
それにしても上手いなあ、というのが全編を通しての感想。
![]() | 愚問の骨頂 中原 英臣 佐川 峻 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
問題が解決できないのは、そもそも問題設定(「問い」)が間違っているせいである。
そんな誤った「問い」、即ち「愚問」が世の中には溢れている。それを具体例を挙げて説明する。
そして、どのような「問い」が本当に問題を解決できる「賢問」なのか?を解き明かす。
…という論旨は理解できるし、共感もするんですが、本としての出来には不満あり。
身の回りの「愚問」が「病院」や「社会」を例に説明されてるんですが、余計な話に字数をかけ過ぎて議論の焦点がぼけてしまってる印象が残りました。
また、科学者たちの「賢問」の紹介の件も、事の顛末の説明がやたら詳しいのと、脇道エピソードが多いのと、「賢問」がややこじつけ気味な感じがして、なんか科学者が「ほら、科学者って凄いでしょ?それを詳しく知ってる私も凄いでしょ?」と自慢(?)してるような文章になっちゃってる気が。
著者(ら)は「主張したいことを伝えるにはどう書くべきか?」という「問い」を途中で忘れてしまったのでは?とさえ思えます。
テーマ自体は面白そうだっただけに残念。
![]() | 「大人」がいない… 清水 義範 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
近頃の日本には「大人」がいなくなってきたのではないか?という疑問からスタートし、
・「大人」とは?「大人でない」とは?それぞれの良い面と悪い面は?
・「大人でない」が増えた要因は?
・「大人でない」が増えると何が問題なのか?
に関する著者の考えをショート・ショートや対談形式など様々な手法を用いてわかりやすく説いた作品。
「大人でない」化の例としてアニメ・ゲーム・ケータイ文化の発展が挙げられてますが、それらを殊更問題にしているわけではなく、著者が問題と考えているのはむしろ社会現象・思考の「大人でない」化です。
フリーターやニート、子を虐待する親、イラク人質事件での「自己責任」論、2ちゃんねる、教師と父母の関係、年金問題、自殺の増加、事故や企業不祥事への対応など、様々な社会現象を例に、思考の短絡化や世論の「子供の正論」化、その結果としての本質的な問題解決力の欠如を憂いています。
本書ではその原因を、
・そもそも日本は古くから(欧米に比べると)社会に対して個人を確立する必要性が低い、という土壌があった。
・その上に、経済成長による豊かさが「大人でない」ままでも生きていける社会を形成した。
・「大人でない」親は子を教育できず、従って子も「大人でない」になっている。
と分析します。
「大人でない」文化の解釈や原因分析の妥当性についてはツッコミどころがなくはないですが、著者の問題意識には大いに共感しました。
同時に、僕自身が「大人でない」に陥ってないか(というか当然そういう部分はあると思う…)、そして「大人」の「親」として自分の「子」を「大人」になるように教育できるか、を考えさせられました。
「自分は『大人』だから関係ないな」と思ってる人にこそ読んで欲しい一冊。
![]() | 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 結城 恭介 角川書店 1989-10 売り上げランキング : 105922 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
一年戦争末期、平和な(筈の)中立コロニーで起こった小さな戦争を描いた作品。
同名のOVA作品を小説化したもの。
そこにはイデオロギーも人類の革新論も親の敵討ちもなく、ニュータイプとかヒットラーの尻尾とか軟弱者とかは出てきません。
ごく普通の民間人の少年がふとしたきっかけで若いジオン兵と出会い、小さな戦争に巻き込まれて(首を突っ込んで)いきます。
初めは戦争という冒険に胸躍らせていた少年が、次第に戦争の非情さや人の死に触れ、なぜ戦うのか?自分は今何をなすべきか?を考えるようになる、という成長の物語。
ラストで少年が目の当たりにするモビルスーツ戦の悲劇的な結末は、他のガンダム作品にはないものです。
話が話だけにモビルスーツ戦のシーンが少なく、OVA版ではガンダムの映像作品としては物足りなく感じる部分もありましたが、小説版では気になりません。
むしろ余計なシーンが無いことで人間ドラマが濃縮され、物語の芯がより強固になった印象を受けました。
ただし、先にOVA版を見てから読むべし。
エピローグの中の主人公の両親の会話に出てくる一言がOVA版と小説版の最大の違い。
賛否両論はあるだろう、と著者も書いてますが、僕はコレはコレでアリ、と思いました。
つーか、泣きました。